理念

NPO法人「消費生活とカード教育を考える会(WCCE)」は、次の3つの理念に基づいて自主的な活動を行っています。

1.社会教育の推進
私たちは、老若男女を問わず、一般的な社会人から専門的な職能人までの生活者に対する、よりよい社会教育の推進に貢献します。
2.消費者の保護
私たちは、クレジットカードの普及および消費者金融などの貸金業の普及に伴った問題に対する、よりよい消費者の保護に貢献します。
3.経済活動の活性化
私たちは、まちづくりの推進や環境の保全、地域通貨の構築などの新たなチャレンジに対する、よりよい経済活動の活性化に貢献します。

あいさつ

クレジットカードの発行枚数が3億1000万枚を突破し、国民一人が2枚以上のカードをもつカード社会になってきました。その結果、キャッシングやリボ払いなどの多重債務の問題も増えています。カード犯罪も巧妙になってきました。また、電子マネーやポイントカード、さらにはコンビニ決済やデビットカードといった全く新しい決済手段も現れて、 消費者は何をどう使っていいのか、戸惑う場面が多くなってきました。市町村の消費生活センターには、毎日のように相談、苦情が寄せられています。

ところが、その相談、質問があまりに専門的、技術的になる傾向があるために、消費生活相談員や消費生活アドバイザーの方々は、十分な対応ができない状況に追い込まれています。たしかに決済分野の技術進展は速いため、食品、家電、クルマなど幅広い分野をカバーしなければならない相談員がキャッチアップするのはかなり難しい面があります。

そこで、私たちのNPOでは、本誌の監修者である岩田昭男氏をはじめとするクレジットカードの専門家を集めて決済回りに関する様々な問題について、プロの相談業務をサポートする仕事をはじめることにしました(もちろん、一般消費者のためのカード教育もおこないます)。そのために講演活動からシンポジウムの開催、DVDの発売なども予定しています。本格的なキャッシュレス時代を迎えて、その灯台になることを目指します。これからの活動にご期待ください。

NPO法人消費生活とカード教育を考える会・理事長
消費生活評論家
岩田昭男